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「付加価値業務」にシフトする。そのための「品質の担保」と「アウトソーシング」。EPCSの特徴は“安定感のある品質”と“クライアントと一緒に業務効率化に取り組んでくれる”ところ

サントリービジネスシステム株式会社グループ経理部 グループ税務室斎藤様 鈴木

サントリービジネスシステム株式会社様は、サントリーグループの各事業会社様に共通する業務・機能を集約し、経理・総務・人事領域のシェアードサービスや、営業部門のバックヤード業務の集約、サポートなどを行っている企業様です。 今回は、グループの経理・税務を行う、サントリービジネスシステム株式会社 グループ経理部 グループ税務室の斎藤様と鈴木様に、EPCS アカウンティングソリューション事業部の武田がお話を伺いました。

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サントリー社オフィスにて

サントリー社オフィスにて

サントリービジネスシステム株式会社様の業務内容を教えてください。

---- 斎藤様 サントリーグループは、ソフトドリンクとお酒の「飲料」の輸入・製造・販売を行っている会社です。お酒はウイスキー・ビール・ワイン・焼酎など、ソフトドリンクはお茶・水・コーヒー等、いろいろと販売しております。 また、ペプシコーラの製造・販売も行っております。 加えて、ウェルネスケア事業を行っています。通販で、健康食品・サプリメント等の販売をしています。 ソフトドリンク・お酒・ウェルネスケア事業、この3つが大きな柱となっています。 グループ会社は世界に約300社ありますが、サントリービジネスシステム株式会社は、シェアードサービス会社としてサントリーグループの国内の各事業会社に共通する業務を集約し遂行しています。

経理業務をアウトソースすることを検討することになったきっかけや理由を教えてください。

---- 斎藤様 アウトソースを検討していた当時、国内税務とグループ内組織再編等のプロジェクト業務を多く抱えていました。複雑な税務案件の増加に加え、国際税務も新しい制度が導入され複雑化していく中で、税務要員の不足や、担当者の残業の増加が問題となっていました。 働き方改革という社会的な要請もあり、現状の課題を解決する必要がありました。 また、定例業務は効率を高めて時間を創出し、会社の事業により貢献する「付加価値業務」にシフトしていくという方針もありました。 税額の計算や申告といった業務は間違えるわけにはいかず、確実に行わなければなりません。 一方で、「品質」の担保をしっかりと行いつつ「効率」を上げていく必要もあります。 「品質」と「効率」の両方を追い求めなければならない中で、定例業務である確定申告を信頼できる専門家にアウトソースし、自分達は付加価値業務にシフトしていこうということになり、アウトソースを検討しました。

当時、EPCSの他に候補となったベンダーはありましたか?また、EPCSを選んだ理由を教えてください。

---- 斎藤様 当時、ベンダー候補は5社ございまして、各社からご提案をいただきました。 それぞれ特徴あるご提案をいただいたのですが、「コスト」と「期待できるアウトプットの品質」のバランスで評価した場合に、最もバランスの良いご提案だったのが、BBS社とEPCS社のチームでした。 一番特徴的だったのが、当時弊社側で行っていた業務を一旦そのままの状態で引き取っていただき、その後に効率化していくというご提案でした。 業務をアウトソースする前に弊社側で業務見直しを行う、という大掛かりな方法ではなく、一旦そのままで引き取っていただけるという計画になっていたのが助かりました。 弊社に大きな業務負担なくアウトソースできるということが、BBS社・EPCS社のチームを選んだ一番大きな要因となっています。

経理業務をアウトソースするときには、懸念点もありましたか。

---- 鈴木様 経理業務をアウトソースする際には、 ・実務経験が不足するため弊社内での人材育成をどうするか ・品質をどのような形で担保するのか というところが懸念点としてありました。 弊社のご紹介になりますが、我々が在籍しているサントリービジネスシステム株式会社は、サントリーグループの経理業務等を受託している会社です。 基本的には業務をアウトソースする方向性でしたが、税務調査や税務案件等は、今後も引き続き社内で対応しなくてはいけません。全てをアウトソースするわけにはいかず、業務に対応できる社員をどう育成していくかの検討が必要でした。 結論といたしましては、経理業務を受託している会社のうち2社については実務経験を通じた人材育成をする場として残し、それ以外の16社(2021年度実績)は全てアウトソースで対応することにしました。 外に出せる作業はアウトソースし、付加価値業務を遂行できる人材は自社で育てていくという対応で、品質の担保と人材育成の場という両方を確保することができました。 ---- 斎藤様 品質の担保という面では、アウトソース導入前にEPCS社と弊社でいろいろとディスカッションを行いました。 確定申告は、最終的には正確であることが重要です。 少しでも不安を無くすために、 ・品質(正確性)をどういった形で担保するのか ・弊社側とEPCS社側でどちらがどこまで責任を持つのか 等について話し合いました。 いろいろな答えがある中で、最初は多少不安もありましたが、2年、3年とブラッシュアップを重ね、住み分けが最適化されてきました。 弊社側でどこまでチェックすればいいか、EPCS社側でどこまで見ていただくか、担当分けがどんどん明確になっていき、今は十分整理され最小限の工数で進められていると思っております。

担当スタッフの対応やスキルはどうでしたか?

---- 鈴木様 現在、EPCS社には16社の対応をお願いしていますが、税務専門家として全ての会社において正確であることの担保の観点から安定感のある税務処理をしていただいています。 さらに、決算等タイトな納期で対応しなくてはいけない部分でも、柔軟に対応していただき、委託する前と委託した後で変わらない納期で業務をこなすことができているというところで非常に助かっています。 ---- 斎藤様 弊社は、12月決算で、年明け早々に社内報告をするため決算のスケジュールが非常にタイトだと思うのですが、スピーディに行ってくださり、すごく頑張っていただいているなと思っております。

EPCSにアウトソースする前と後の違いや効果について教えてください。

---- 斎藤様、鈴木様 アウトソースの効果としては主に2点ございます。 1点目は、業務品質の安定と担保です。 アウトソースする前は、複数のグループ会社に対し複数の担当者が携わっていました。 担当者に十分な税務知識があるとは限らず、税務知識を蓄積してもらいながら業務を行い、決算等に臨んでもらう必要がありました。 さらに、税務知識を蓄積してもらっても人材ローテーションにより他部署へ異動してしまい、税務知識のない担当者が後任になることで品質にばらつきが出てしまうという課題もありました。 個人的には税務の仕事では独り立ちするのに10年はかかるという思いがある中で、3年くらいで別部署に異動となると、ノウハウが貯まらない、積み上がっていかないということになり、都度都度品質の問題が気になっていました。 複数の会社に対して複数人の担当者、そして人材ローテーションというところで、品質の確保が課題としてありました。 EPCS社にお願いしてからは、税務専門家が担当いただいているので、全体としての「品質」の担保ができているというところがまず1点目の効果です。 2点目としては、業務を標準化できる土台が出来つつあり、業務効率化に繋げていけるということです。 弊社は元々ひとつの会社でしたが、分社化により複数の事業会社へ分割していきました。 経理・税務の業務も分社化した当初は同じ作業だったはずが、それぞれの事業会社に複数の担当者が携わっていく中で基礎資料にもバラツキが出てきました。意図せずとも、非効率的な運用が進んでしまっていましたが、今回アウトソースしたことで作業が文書化・可視化され、会社間の違いが明確になってきました。 これを受けて昨年から、業務の更なる「標準化」に向けた取り組みを開始しております。 例えば、最適化された作業をピックアップして他の事業会社の業務プロセスへの展開を図っています。今後はより効率的に作業できるのではないかと思っています。

サントリー社オフィスにて

アウトソースすることで得られた効果についてお話しされる様子

過去にEPCS以外のベンダーと契約されていましたか?

---- 斎藤様 BBS社・EPCS社のチームが、初めてのアウトソース先です。 アウトソース先の候補5社を比較しているときに、ベンダーによっては、品質を担保するために非常に多くの資料を請求され、かえって仕事が増えたケースがあるという噂を聞いていました。流石にそれは望まないので不安もありましたが、EPCS社はそのようなことなく業務を委託することができました。

御社の業務に携わらせていただき5年が経ちますが、EPCSに頼んでよかったと思う瞬間はありましたでしょうか。

---- 鈴木様 時間が経っても品質を維持できていることがよかったと思っています。 5年前と今で、弊社の担当者がどれだけ残っているかというと、担当者レベルでは多くが異動しています。弊社内では担当者の入れ替わりがあるなかで、EPCS社では引き続き品質を落とさず業務を実施いただいているので、全体としては品質を保った形でグループ会社等へのサービス提供ができているかと思います。 ---- 斎藤様 アウトソースするようになり、「付加価値業務」といった複雑な業務により時間を割けるようになりました。昨今、国際税務などが複雑になってきておりますので、以前よりもそちらに要員を多めに配置できるようになり、大きな効果だと思っています。

ありがとうございます。そういっていただけると、アウトソーサー冥利につきます。現在、EPCSが税務業務を、BBSが経理業務を担当しておりますが、現在アウトソースしていない業務で、アウトソースを検討している業務はありますか。

---- 斎藤様 我々がアウトソースを考えるようになった同時期に他の業務のアウトソースも検討しておりました。給与業務、社会保険については別部署が別のアウトソース先を使っています。 我々の部署としては、税務・経理の領域をどうするか、という視点にフォーカスしています。 ---- 鈴木様 税務業務においては税額計算の作業効率化の観点でより一層の協働をさせていただきたいと思っております。アウトソースを取り入れ各社の作業標準化の土壌ができてきたなかで、EPCS社において事業所税などのマクロを組んで工数削減に取り組んでいただいたり、弊社提案に従って作業標準化にご協力いただいたりすることで業務効率化への貢献をしてくださっています。 第三者の目線でさらなるご提案をいただけると、弊社としては工数削減になりますし、EPCS社の中でも効率化に繋げていただけるかと思います。第三者が入ることにより実現できることもあるかと思いますので、引き続き税務の現場として共に取り組みをさせていただきたいなと思っています。 作業効率化について「ご提案いただける」ということは、一般の会計事務所に委託するのとは違う部分だと思います。会計事務所への委託の場合、どうしても委託してAs-Is(現状通り)でやってもらうことになるかと思いますが、EPCS社の場合は、効率化にも取り組み業務改善していけることが嬉しいポイントです。

そうですね。弊社でも多くのクライアント様がいらっしゃいますが、一つ一つのプロジェクトに対し、毎月業務改善を議論し、どうしたらより効率化できるか等を話し合っています。また、昨今弊社でもペーパーレスやテレワークが加速し確立してきました。この状況を御社の業務プロセスにも活用できればと思っております。

サントリー社オフィスにて

サントリー社の歴史やおすすめの商品についても教えていただきました。

今後EPCSに期待することはありますか?

---- 斎藤様 元々の目的が「付加価値業務へのシフト」という中で、税金計算、確定申告・納付等のコンプライアンス業務は確実にやっていきたいところなので、EPCS社にはその部分の安定した業務遂行を期待しています。 また、弊社とEPCS社が一緒に模索をし、誰が作成し誰がチェックするのか、委託者と受託者の観点で更なる最適な税務業務プロセスを構築できるとよいと思います。

サントリー社オフィスにて

サントリー社のお酒が並んだバーカウンターの前で

EPCSを一言であらわすと

---- 鈴木様 税務コンプライアンスということで品質の担保が必要不可欠であり、その品質に安定感があるというところがEPCS社の特徴だと思っています。 ---- 斎藤様 私たちにとってEPCS社は、税務コンプライアンスの基盤であると思っています。 税務コンプライアンスと呼んでいるのは正しい申告と納税に他ならず、そこをまずしっかりかためた上での付加価値業務です。 繰り返しになりますが、税務コンプライアンスとは税務部門が必ず守らなくてはいけない領域で、これが確保できて初めて、税務ガバナンスやプランニングなど他の業務が活きてきます。その基盤をしっかり押さえていただいておりますし、今後も期待したいです。

サントリー社オフィスにて

サントリー社創業の志「やってみなはれ」の前で

Thank you!

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