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コロナ禍と会計事務所の可能性

Accounting/Taxes

新型コロナウィルスが世に出始めて早くも2年半が経ちました。当時は誰がwithコロナの生活がこんなにも長く続くと予想したでしょうか。コロナ禍でEPCSの業務も大きく変わりました。EPCSではコロナ前からテレワークの導入を検討し進めてはいましたが、皮肉にもコロナが発火剤となり一気にギアが3つぐらい上がりました。現在は毎日半数以上のスタッフがテレワークを行い、多い人では毎月9割以上テレワークで仕事をしている人もいます。またオフィスはフリーアドレスに変わり固定の座席は無くなりました。

テレワークと会計・税務業務の相性はいい!

テレワークを進めた結果、「紙をベースにした作業じゃないと会計事務所の仕事はできない」とか「ミーティングを行うので物理的に1つの場所に集まらないといけない」とかといった固定概念が180度ひっくり返り、業務はほぼペーパーレスとなり、ウェブミーティングツールを使用することにより直接会わなくても社内・社外ともにミーティングを行うことが可能となりました。 もちろん直接クライアントと会ったり、直接社内のスタッフと会ったりすることにより生まれてくる利点は当然ありますが、セキュリティ面をしっかり担保することができれば、会計事務所の仕事は他の業種と比較してリモートワークで行いやすいと改めて認識することができました。例えばクライアントから財務諸表について質問があった場合、従来であれば電話で回答するか、メールで回答するか、若しくは直接お会いして回答するかのどれかでしたが、ウェブミーティングツールがあれば、クライアントと財務諸表やそれに関するデータを画面で共有しながら口頭で説明することが可能です。この方法は使い方によっては、電話やメールよりも効率的に分かりやすく説明することが可能になります。書類等の受け渡しもメールやクラウドを使って行うことにより出社する必要がありませんし、保存や整理も楽に行えます。 EPCSではクライアントへの成果物を作成する際は必ず2名以上によるダブルチェックを行います。こちらも従来はプリントアウトしたものにチェックを入れていましたが、現在はPDFやエクセルに電子的にチェック入れるフローに変更しました。クライアントとの契約書も電子契約に移行しています。クライアントとのミーティングも基本的にはウェブミーティングです。 但しテレワークにより困ったこともあります。会計・税務の専門書の置き場所です。オフィスには専門書を置いていますが、当然テレワークの場合はオフィスの本は読めません。自宅に自分で購入した専門書を置いてはいるのですが、欲しいもの全ての専門書をカバーできませんし、その程度の数の専門書であったとしてもデスクの横に並べる十分なスペースを確保できません。半分ぐらいは段ボールに入れてデスクの横に置いています。これが現時点でのテレワークをした場合の会計・税務のプロフェッショナルとしての一番の苦悩です。

税務調査もコロナには勝てない

コロナ禍で税務調査の件数が激減しました。この2年半で国税の税務調査は1度もありません。地方税は少しありましたが数えるほどです。セキュリティの点で難しいかも知れませんが、税務署もテレワークやペーパーレスを推進すればいいのにと思ったりします(既にされているのかも知れませんが)。税務調査では原則紙ベースで調査を行い、外部とのやりとりはメールを使わず電話かFAXです。以前調査官からセキュリティの観点からメールを使用することは難しいと聞いたことがありますが、個人的にはFAXの方がよっぽどリスキーだと思います。もちろん税務署側にも簡単にメールに移行できない理由があるのだと思います。電子帳簿保存法が改正され、電子保存が主流になれば税務調査のやり方も自ずと変わっていくのではないでしょうか。

会計事務所の可能性・EPCSの魅力

昨今資格試験の受験者が激減しており、税理士試験受験者もご多分に漏れず減っています。当然会計事務所で働こうと考えている人口も減っていると考えられます。減っている理由は売り手市場なのでわざわざ資格取得を目指す必要がないとか、取得するのに時間が掛かり過ぎるとか色々あると思いますが、1つは労働環境が良くないというイメージがあるのではと個人的には思っています。必ずオフィスに出社して古典的な紙ベースの仕事をするイメージとか、単純で地味な仕事を黙々と熟さないといけないとかというステレオタイプが少なからず存在しているのだと思っています。 しかし実際はそんなことはありません。コロナ禍によって会計事務所の可能性というものが引き出され、テレワークをやりやすい業界として従来よりも魅力が上がったと感じています。特にEPCSでは先にも書きましたようにテレワークが進んでおり推奨しています。テレワークを活用した柔軟な働き方が可能です。ペーパーレスや業務の効率化を推進しています。コロナ禍により働き方が多様化・柔軟化しました。海外のクライアントとのやりとり等英語を使う案件も沢山あります。紙よりもPCを使います。社長をはじめスタッフ同士意見を言いやすい風通しの良い働きやすい環境と思っています。もちろん勉強しないといけないことは沢山あって日々勉強ですが、その分成長を体感できる職場であると思っています。会計・税務業界に少しでも興味のある方は試しにEPCSのドアをくぐってもらえると嬉しいです。

武田 哲尚

Tessho Takeda

Accounting Solution Division/Executive Officer/Tax Accountant Tax Consulting Firm EOS Partner Joined EPCS in 2002. In charge of accounting and tax of domestic companies, foreign affiliated companies and SPCs.

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