コラム
採用の難しさ
自分が採用担当になる前は、採用担当者に不満があった。どうしてこの人を採用したの? もっといい人はいないの? 見る目がないのでは?
しかし、自分でやってみると難しい。30分から1時間程度で人間性を正しく判断できるわけがない。候補者はとても緊張している。リラックスさせようとするが、なかなか面接で自分を表現するのは難しいことだと思う。でも人間性は大切だ。なぜなら会社は人で成り立っているから。
面接で大切にしていることは誠実であるかどうか、積極性、会計業務に向く特質として細かい作業が好きかどうかも重視している。周りとうまくやれる人かどうか、数字を扱う仕事なので几帳面さも必要。しかしいつも同じ物差しだと同じタイプばかりになってしまうのではないか、それは良くないのではないか、と悩みは尽きない。多分正解はないのでこれからも悩み続けるのだろう。
EPCSでは、プロフェッショナルサービスとして経理及び税務業務を行うという志向を持っている人、税理士や会計士を目指して勉強中等、向上心を持っている人を望んでいる。チームで仕事を行うのでコミュニケーション能力も重視している。また、周りに悪影響を及ぼすような人柄ではないかも見極めたい部分だ。
面接時にいつも一番重視しているのはその人の本気度だ。大学4年の時、やりたいことがあり会社への就職を望んでいなかったが生活のため就活し、ことごとく落ちた。その時はひどく落ち込んだが、理由は簡単だった。私の言葉には真実がなかった。行きたくもない会社に「行きたいです。」と言っても、それが嘘だということは、プロの面接官には簡単に見破られる。その証拠に、1つだけここには行きたいという会社があり、憧れていた人に思いのたけをぶつけると、「あなたの言葉はとてもよく伝わった」と言ってくださり、採用していただけた。その時思った。本当のことしか伝わらない。逆に言えば本当のことは必ず伝わる。その後もいつも本気の言葉は通じた。だから面接する側になった今、相手の本気度をしっかり見極めたいと思っている。
面接は2段階あり、ある程度時間がかかる。その間に他の会社の条件が良かったと決めてしまう人が多い。目の前の条件に飛びついてしまうのは仕方がないのかもしれないが、こちらがあなたを必要としているという熱意を、もっと面接時に伝えておく必要があるのではないかと感じている。条件以外の何か、面接する側の本気度のようなものを示すことができるかどうか求められていると感じている。コロナの影響で面接をリモートで行うことも多く、より難しい状況だが、面接は会社として重要なだけでなく、人と人の大切な出会いの場でもあるので、これからも真摯に向き合っていきたい。
小杉 晃世Teruyo Kosugi
ACCTソリューション事業部 マネージャー 2005年EPコンサルティングサービスに入社。外資系事業会社やSPCを中心に担当
