コラム
ワークライフバランス
弊社のホームページが一新され、コラムのページが開設されました。
今後、給与計算と社会保険について、人事関連のお仕事のヒントになるような話題を、おおむね月一回のペースで投稿してゆきますので、ぜひともお付き合いください。
さて、記念すべき1回目のテーマは、ワークライフバランスについてです。
突然ですが、皆様(特に男性の方)は料理をしますでしょうか?私は、最近まで「男子厨房に入らず」を実践してきたクチですが、ふと思い立って料理をしてみたところ、見事にハマってしまいました。
元々、計画を立ててそれを実行していくことが好きな性格ではありましたが、素材が少しずつ料理の形になっていく過程が楽しく、自分が作ったものを舌は不味いと判断しませんので、失敗することがありません。そして何よりお財布に優しい!!
家族で外食すれば少なくとも数千円はかかるところ、千円以内に収めることができます。
有用な「没頭する時間」
なぜこのような話を持ち出したかと言うと、趣味などで自分が好きなことに没頭する時間を作ることは、決して無駄ではないと実感したからです。
瞑想がメンタルヘルスに良いと聞きますが、仕事で悩んでいる様なときに心を静めるのは難しいと思います。それよりも、趣味を持つことの方が始めやすいですし、頭の中の雑念が払われるという意味では、瞑想と同じ効果が期待できるはずです。
いずれにしましても、仕事のことを年がら年中考えているからと言って、必ずしも良いアイデアが浮かぶとは限りません。それよりも、オンとオフのスイッチを上手に入れ替えることが、オンの時のパフォーマンスの向上につながるのではないでしょうか。
ワークライフバランスへの取り組みに腐心されているご担当者は多いと思いますが、どうしても、休暇日数を増やす等の分かりやすい施策に目が行ってしまいがちです。しかし、休暇を与えるのは言わば“ハードの問題”であり、どのように休暇を過ごすかという“ソフトの問題”の方が実は重要かもしれません。この視点をもって検討していけば、より効果的な施策となるはずです。
法基準から順序立てて考える
また、ワークライフバランスの実現に向けて、長時間労働をいかに削減するかは、避けて通れない問題となります。
昨年の4月からすべての企業において、残業時間の上限規制が導入されて、最長でも年間720時間のキャップが適用されました。特別条項を適用できる回数を無視して単純平均すると、月60時間の残業規制と言えます。そして、月1回休日出勤すると仮定すれば、1日当たりおおよそ2時間半の残業ができる計算になります。
もちろん業務には繁閑があり、現実は机上の計算通りにいかないことを重々承知していますが、要員計画を立てる際の参考にはなると思います。
まずは、必ず遵守しなければならない法基準をクリアする要員計画を立てたうえで、毎月の残業時間を減らしていくための方法を検討することが、効果的な施策の導入につながるのではないでしょうか。
ワークバランスの見直しがうまくいけば、社員一人一人の生産性と定着率が向上することが期待できますので、人事の重要な機能である人材開発や組織開発につながっていきます。また、労働人口の減少が想定される中、個々の能力をできるだけ引き出して活用していくことが重要となりますので、ぜひ生産性を高めるワークライフバランスについて考えていただければと思います。
終わりに
さて、2021年も残すところわずかとなりました。
昨年同様コロナのパンデミックが騒がれた年でしたが、最近では感染者数の減少傾向がみられるようなので、来年こそは収束に向かって欲しいですね。
どうぞ皆さま、よいお年をお迎えください。

加瀬 光紀Mitsunori Kase
社会保険労務士法人EOS 代表社員 HRソリューション事業部 マネージャー 2006年入社。2000年の社労士試験合格後、柏の社労士事務所や事業会社の人事部門にて職歴を積む。入社後はHRチームの立ち上げに携わり、2010年に社労士法人EOSの代表社員に就任。立ち上げたBPO/業務改善プロジェクトの総数は100件を超える。
